「モーツァルト!」-古川雄大-

この状況下の中でもはや観れないと覚悟していたのだけれど、奇跡的に観れました。それでも大半の公演が中止になってしまったことがショックでしばらく落ち込んでしまったのだけれど。誰が悪いわけじゃないのだけれども、なんともやるせないですね。

 

そんなこんなで観てきたわけだ。モーツァルト

2018年にも観ているんですけど、2回目だったからなのか(2018年ときは「あのモーツァルト!が観れる!」という興奮がすごかった)より物語への没入感があった。といっても、結構忘れてる場面が多くて驚いたんですけどね。興奮してたからね。

それにしても、モーツァルトモーツァルトの家族もうまいこといかなくて、とても悲しい。悲しい悲しい。自分も才能がありながらも女であるが故、ヴォルフガングの姉であるが故に犠牲を強いられてしまうナンネールは言わずもがな「どうしてこのままの僕を愛せないの?」とパパにたいして悲痛な思いを持ち続けるヴォルフガングが悲しい。

そうなんだよ、ヴォルフガングは小さい時からパパに愛されたくて認められたくて必死なんだよ。ちっこい頃の演奏会の場面でめっちゃパパの顔見てるんだよ。その時の気持ちはずっと変わっていないんだ。「僕こそ音楽」がすごい好きなんだけれど終盤ヴォルフガングがパパと決別し歌った「どうして愛せないの?」という悲痛な歌がすごく悲しいけど思いが伝わりすぎて好きになってしまった(なんというタイトルの曲なんだろう)

 

これが前回の感想で。今回も同じようなことを感じたんだけれど、まぁ、アマデ可愛くて可愛くて!2人の一体感が強くて、コンスタンツェがいう「あなたは自分の才能しか愛していない」というセリフに妙に納得させられた。アマデを見るヴォルフガングのいつだって慈しみの表情で。観客としてはそこに小さい子供がいるから微笑ましいけど、コンスタンツェからしたらほんと…虚しいしイライラするよね…。辛いね…。

ヴォルフガングはとおーーくの方から眺めていたい。近しい人間には多分なれない…。

コンスタンツェ役の木下晴香さんを初めてみたんだけど、細い体のどこから声でてるん?!と思うほど力強い歌声やったなー。なんか写真でみるよりクールな印象を受けました。役柄の影響かな。

そして数年ぶりに拝見した古川雄大氏は相変わらずスタイルがよくて声が甘くて表情がくるくる変わって表現力に磨きがかかっていて…生きる活力になりましたね。私の。しかも席がめっちゃ良席で銀橋(違)に出てくるとほんとに近く!!!!!!ゆうたさんの舞台、そんなに観劇数は多くないんですけどこんなにお近くで拝見するのは初めてで、ときめきが止まらなかったですね…。最近ドラマ出演も多くて(7月から主演始まる!)嬉しいけど、やっぱり生のゆうたさんが1番端正で1番オーラ放ってるよ…!全部の公演は中々観に行けないけど、やっぱりこまめに観たいな…。まぁ、チケットが手に入るかどうかが問題ですけどね!

役代わりをどちらとも観るなんて贅沢はできなくて山崎育三郎さんのモーツァルトを観れないまま、いっくん卒業しちゃいそうで悲しい。きっと受ける印象も全然違うんだろうな、観てみたい。というか、早く生いっくんを観てみたい…。

色んな意味で希望通りに観劇が叶わない日々が続いているけれど、早く作る方も観る方も笑顔になれる日が来ますように。

ところでモーツァルト!でもフィナーレつけて、ヴォルフガングとコンスタンツェのデュエットダンスやらないかな(踊る古川雄大氏が観たい)