湖月わたる30周年記念公演「わたるのいじらしい婚活」

大好きなわたるさんの30周年記念公演に行ってきました!わたるさんがバウホールに立つ姿を見ることができて、幸せでした。

 

さて、今回の公演はドキュメンタリーミュージカルということで「素」のわたるさんの映像と舞台上でのお芝居という構成でした。「湖月わたるというスターの服を一枚ずつ脱いでいくと何が残るのか」というのがとても印象深かったです。

朝海ひかるさんとの共演ということもありめっちゃ楽しみにしていた反面、大好き人の婚活を平常心で観ることができるのだろうか…というドキドキがありました。

始まってみるとわたコムが可愛くて可愛くて!お二人とも本当にチャーミングで!前半は終始ニコニコニヤニヤが止まらず…会場も大盛り上がりでした。

 

(まぁ…合コン映像を観ている私の顔はなんとも言えない表情だったと思われますが)

 

そしてわたるさんの婚活は2人の男性と出会うことで加速していくのです。

わたるさんの生活は一変します。

その中で語られる俳優として生きることに対する覚悟はとても胸に刺ささりました

例えば会社員として生きても自分が望むこと全てを叶えることは不可能で、人生には必ず取捨選択があります。それを手放すことを、望んでいなくても捨てなくてはいけないこともあって。

ましてや俳優という特殊な職業。

わたるさんが「湖月わたる」として生きるために、そのストイックさのためにいわゆる「普通」とは違う生活もあるのでしょう。

選びたかったけど、選ばなかった道もあるのでしょう。

周りから「普通」を望まれたことも多分あるのでしょう。

たくさんの葛藤、苦しさを経験してそれでも「湖月わたる」として生きることを選んで、舞台に立っていてくれることは本当に奇跡に近いんだな、と思いました。

 

大好きな大好きな表現者が舞台に立ち続けてくれていること、そのことがとても嬉しくて、とても感謝しています。

 

そういえば、わたるさんの退団が決まったとき、「結婚したらどうしよう。わたるさん、一生懸命な人だから…結婚したら舞台に出ないかも…」と友人に嘆いたことを思い出しました。

今思うとなんてわがままなファンなんだという感じですが、彼女の一生懸命さは昔から伝わってきていたのです。

 

最後にわたるさんはファンに感謝していると、ファンが力になっていると、言ってくれます。

いやいやそれはこちらの台詞だぞ。

 

かわいいかわいいわたるさんを観られたことも、わたコムが観られたことも、廣瀬くんがヒールを履いているわたるさんよりも背が高くてひょー!ってなったのも迫田さんが陽気なおじさんと知ったことも全部ひっくるめて観に行けてほんとうによかったです。

 

ドキュメンタリーミュージカルという「本物」と「作り物」の垣根が曖昧だったので、わたるさんの心情もより近いもののように感じられる不思議な舞台でした。

わたるさんがこの30年間全く恋愛してこなかったなんぞ、一切信じてませんけどな!だってあんなにステキな人なんだもの!!!